
レジリエンスとは
レジリエンス(resilience)は、元々はストレス(stress)とともに物理学の用語であった。 ストレスは「外力による歪み」を意味し、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」として使われ始め
精神医学では、「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という定義が用いられることが多い
スポーツにおけるレジリエンス
レジリエンスは、すべてのアスリートにとって重要なスキルです。
アスリートは日々競争のストレス、その競技でトップにのぼるプレッシャーと戦っていかなければなりません。自分自身が仕事道具であるという事実に不安感もあります。
エリートのアスリートは、最大限まで自分を追い込みます。健康とは程遠いレベルまでで、この考え方は、別のプレッシャーの源、故障に繋がっていきます。
レジリエンスを構築する方法
アメリカの心理学会は、以下の「レジリエンスを築く10の方法」を提唱している。
- 親戚や友人らと良好な関係を維持する。
- 危機やストレスに満ちた出来事でも、それを耐え難い問題として見ないようにする。
- 変えられない状況を理解する。
- 現実的な目標を立て、それに向かって進む。
- 不利な状況であっても、決断し行動する。
- 損失を出した闘いの後には、自己発見の機会を探す。
- 自信を深める。
- 長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する。
- 希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する。
- 心と体をケアし、定期的に運動し、己のニーズと気持ちに注意を払う。
スポーツ以外でのレジリンスの作用
障害を乗り越えるのは、アスリートだけではなく私たち一般人にも必要なことです。
誰しも孤独や挫折に苦しむことがあります。これは自分だけでは持ちこたえるのにはどうしようもないような感情が伴います。誰もが少なからず経験することです。
このことから、プロのアスリートではない人達にとっては、スポーツは心理学的要素のトレーニングとして機能します。
さらに、突然の事故や大切な人の死は、突然やってきます。このような状況の中で、
レジリエンスはうまく状況を乗り越えられるかを大きく左右します。
「困難は、普通の人の普通じゃない運命のための準備をしてくれる」
C・S・ルイス
アスリートはレジリエンス克服のお手本
アスリートと一般の人との違いは、アスリートが感じるプレッシャーの多くは自分が作り出したものであることです。
また、多くの場合は自分で対処する以外の選択肢がないということになります。
しかし、このプレッシャーはスポーツにおいてのレジリエンスを育成し強化し成熟さを
与えてくれます。
それゆえに献身して、決意し、信念を持ち、たくさんの困難を乗り越え、トップレベルのアスリートに上りつめます。
アスリートは、ケガや不調、病気に苦しみます。それでも彼らは困難からすぐに回復します。
メンタルの強さでアスリートは、ほかの人間が落ちていく中でも踏ん張ることができるのです。
これは、彼らの経験の賜物であり、努力、信念、希望の行いでもあります。
日々の困難にレジリエンスを適用する
スポーツにおけるレジリエンスは、人生の困難や問題を乗り越えるための素晴らしいツールになり得ます。
これは毎日の問題から、変わった問題やかなりの感情的影響を生み出す問題まで様々なものに適用できます。これらの状況をうまくコントロールすることを学べば、より早く回復することを可能にしてくれます。スポーツは、すでにお話ししているように、このような姿勢を養うための良いトレーニングです。
学んだことを日常の中で生かす格好の機会がスポーツです。スポーツは体の健康のみに役立つと思っているかもしれません。しかし、現実にはたくさんの重要なスキルを与えてくれます。準備ができていないような問題を乗り越えることを可能にするスキルです。
最後に
スポーツは体が健康になるだけだけではなく心の健康にも役に立ちます。
日々の暮らしにスポーツを取り入れてみてはいかがですか?
きっと良い方向に進むことでしょう。
コメント